熱川の豊富な温泉熱を利用して原種ラン、ハイビスカス、熱帯スイレンやバナナ、パパイア、マンゴーなどの熱帯性花木や果実を約1万種栽培、日本最大の収集を誇ります
また世界の珍しいワニやニシレッサーパンダなど動物を52種類、約750点飼育している熱帯動植物園です
熱川バナナワニ園が誇るワニ
ワニは、クロコダイル、アリゲーター、ガビアルの3科に分類するのが一般的です。
ガビアル科はインドガビアル1種のみで、魚を捕らえるのに適した細長い口(吻=ふん)を持ち、非常に特徴があります。また成体の雄は鼻が大きく膨らみ、雌と簡単に区別できるようになりますが、ワニの場合、外見で雌雄の区別ができるのは本種のみです。
まず外見上の特徴で比較すると、ワニの頭を上から見て、口先の丸みがかっているのがアリゲーター科、細くとがっているのが、クロコダイル科です。
またワニの口を横から見て、下顎の第4歯が上顎の穴に収まっているのがアリゲーター科、牙のように外に出ているのがクロコダイル科です。ですからクロコダイル科のワニの方が凶暴な顔に見えます。
さらに外見上からではなかなか判別できませんが、ワニは体が硬い鱗板(りんばん)に覆われていますが、クロコダイル科のワニの鱗板には熱感知器官があり、温度変化に敏感に反応します。逆にアリゲーター科にはその器官がない為、火傷や凍傷に無防備と言えます。これはクロコダイルとアリゲーターの進化経路の違いに起因していると言われています。
ワニはどの種をとっても危険ですが、その中でも比較的温和なのがアリゲーター、極めて獰猛なのがクロコダイルです。これはクロコダイルの方が脳の容積が多く、頭が良いからだと言われています。アリゲーターでも人を襲うことはありますが、今日「人喰いワニ」として恐れられているのは、大きさが7mにも達するイリエワニやナイルワニでともにクロコダイル科に属しています。 |